四月は君の嘘を映画でしか楽しんでいない貴方へ
早速ですが、今回は
四月は君の嘘の原作・アニメを見ずに映画だけを見た人が気になるところをご紹介したいと思います。
原作だと11巻、アニメだと22話の内容を、2時間の映画でやっているため、どうしても省かれてしまうところはあります。
そこでモヤっとしたところをこの記事で解決していただければ幸いです。
☆かをりはなぜ公生にコンクールの伴奏を依頼したの?
公生との初対面で自由にバイオリンを演奏したかをり。
のちの演奏では、自分の演奏の伴奏者に公生を任命します。それはなんででしょうか?
もちろん、かをりが公生に気が合った、というのもあるのですが、実はもう1つ大きな理由があります。
元々伴奏者は居たのですが、
かをりのあまりにも自由すぎる演奏に、1回目の演奏で逃げています。
そのため、今後の演奏をするためには、公生でも誰でもいいので伴奏者は必要だったのです。
☆公生はなぜ強く弾いたの?
演奏中にピアノの音が聞こえなくなる公生は、鍵盤を強くたたいてしまいます。
リズムがズレている上に音が強すぎるので、観衆は動揺してしまいます。
アニメでの表現ですが、公生はピアノの「音」は聞こえなくなるのですが、ピアノをたたく物理音は聞こえています。
そのため唯一聞こえる、たたく音を聞きながら弾くために強くたたいています。
これは作曲しているベートーベンのエピソードと同じです。
shigatsuclassic.hatenablog.com
☆かをりちゃんのお父さんが強面なんですが…
大丈夫。カタギの人です。
原作・アニメでも怖そうな見た目をしていますが、なんとケーキ屋さんです。
☆公生母は何故あんなに怖かったの?
公生が生まれて割とすぐに、公生母は自分の死期を悟ったと思われます。
そんな自分が息子に教えられることはピアノしかありませんでした。
それでも何故楽譜に忠実な演奏をするようにしたのか?
楽譜通りしっかり弾けることができれば、コンクールも受賞して、公生は1人でも生きていくことが出来ると公生母は考えました。
そう考えると、公生母の厳しい指導にも納得がいきます。
☆愛の悲しみを選んだ理由。
映画ではかをりちゃんが、たくさんある楽譜の中からピンときて選んだ描写があります。
ですが、ここにはちょっとした戦略があったのです。
出場する予定のガラコンは、きらびやかなコンサートで、出場者は豪華で楽しげな曲を選択します。
その中で目立ちたいと考えた彼女は、反対にしっとりした曲である愛の悲しみを選択します。
公生は、「母親の匂いがする」という理由で嫌がるのですが、結局押し通されてしまいます。
☆かをりが公生にときめいたいきさつは?
公生は「ヒューマンメトロノーム」の異名がつけられるくらい、楽譜に忠実な演奏をすることで有名でしたが、母親の厳しい指導を受ける前は自分らしい、楽しい演奏をする子供でした。
そんな演奏が、かをりちゃんを勇気づけたのです。
映画には出ていないのですが、当時の公生の演奏は多くの人の人生を狂わせてしまっています。