西洋音楽界の修造ことベートーベン(月光)
おそらく、世界で最も知られている顔の1つでしょう。
皆様はベートーベンにどんなイメージをお持ちですか?
神経質…耳が聞こえない…学校の怪談の… などなど色々あると思います。
アニメでこの曲は、
主人公、有馬公生が挫折し、トラウマが発症するという印象的なシーンで使われています。
曲調は暗めで、だんだん早く・感情的になっていくのが分かります。
この曲からは、 何かから逃げる必死さを感じました。
実際はどのような曲なのでしょうか?
作曲家自身と、曲が出来る背景から考察させていただきます。
作曲家
✔️ 幼少期、父親からスパルタ教育を受ける。
父親は将来的に、息子を稼がせることで、怠けた生活を送りたい!ともくろんでいました。
✔️ ピアノで有名になり、いろんなところで認められる。
しかしその頃、身内に不幸?が起きる。(母親がなくなる、父親がアルコール中毒になる)
そのため、金銭的に苦しく、仕事を掛け持ちしたそうです。
✔️ 20代後半で耳が聞こえなくなる。
✔️ 耳が聞こえないけど作曲を続け、たくさんの名曲を作る。
曲
✔️ 本当は「月光」という曲名ではない。
ベートーベン本人は幻想曲風ソナタと名付けたそうです。
✔️「失恋」をエネルギッシュに表現した曲。
根拠1 音楽の構成
全3楽章は、ストーリー仕立てになっています。
第1楽章 → 耳の病から立ち直れない内面を表現
第2楽章 → 勇気を奮いだして告白
第3楽章 → 激しい破局
この流れを見ると、
終盤にまくしたてている印象があることにも納得です。
根拠2 作曲時のベートーベン
月光は、ジュリエッタ・グイチャルディという貴族の女性(かつベートーベンの弟子)のために作られました。
ベートーベンとジュリエッタ・グイチャルディは、互いに愛し合っていたにもかかわらず、
身分の違いのために実を結びませんでした。(ロミジュリみたいですね)
そんな思いを曲に載せて作曲したのではないか、と考えられています。
なぜアニメでこの曲が選ばれたか?
注目点1 スパルタ教育、耳に難あり
有馬公生くんと重なるところが多いですよね。(マザコンなところもしかり)
ベートーベンの一生は、公生の今後の人生の暗喩なのかもしれません。
※この記事を書く時点で、筆者はまだ結末を知りません!
注目点2 絶望感
ベートーベンは「決して叶わぬ恋」に挫折し、その思いを「月光」に託しました。
一方、公生は「母親を失った挫折」の中、「月光」を演奏しました。
2人には、何かを失う挫折を月光にぶつけているのでしょう。
ベートーベンと公生は生き方が似ています。
そんな2人が、似た心境のときに演奏したと考えると、
月光はベストチョイスな気がしてたまりません。
細かすぎる補足
1. ピアノの指導方法
ベートーベン
「 自分のすべてを感情を込めて弾いてください! 」
修造スタイル…!
しかもこの指導方法は、現代のオーソドックスなものになっているようです。
テニスとピアノは似ているのかもしれませんね。
2. 「月光」と名付けた人…レルシュタープ(詩人)
3. ベートーベンはどのくらい ジュリエッタ・グイチャルディを愛していたか。
手紙より
1人の愛らしい少女の魅力が、僕をこんな風に病の苦悩から立ち直らせ、変わらせたのだ。その女性は僕を愛しているし僕もその女性を愛している。2年ぶりでまたいくらかの幸福な瞬間を楽しんでいる。結婚して幸福になれるだろうと考えたのは今度が初めてだ。ただ遺憾なことは身分が違うのだ。ーそれで今は、結婚はむろんできないだろう。
4. 左利き