四月は君の嘘をクラシックで振り返る

音楽未経験者のオタクが西洋音楽史を調べてクラシック通を目指すブログ

音楽は人生そのものなのだ! エチュードOp25-5(ショパン)

 

ショパンエチュードが続きます。

一応、アニメ遵守で書いてるんです。すいません。

 

ショパンエチュードについては、今までこちゃこちゃと書いてしまったので、

 

まとめます。

それくらい好きなんです笑

 

ショパンエチュードとは

ショパンの半端ない技術を練習するための曲です。

本来のエチュードはただの練習曲なんですけど、

ショパンのは聞き応えがある作りになっています。

 

特徴       
① 聴いてて楽しい

前述の通り、技術力向上のための曲です。

そのため、早く弾いたり緩急をつけたりするところが多く、

素人でも楽しんで聴くことが出来ます。

 

② 時間が短い

推測ですが、クラシックにハマれない人(自分を含む)は

クラシックの演奏時間の長さに飽きたり寝たりするから
ではないでしょうか?

 

しかし、ショパンエチュードは、

長くても5分、短いものだと1分を切るくらいの長さなので、

飽きることなく聴くことが出来ます。

 

曲の印象

アニメでは、有馬公生が毎報音楽コンクールで演奏した曲です。

相変わらず(笑)トラウマが克服できず、ガタガタの演奏になってしまうのですが、

宮園かをりの顔が思い浮かび、

 

キミのために弾こう。

と持ち直す一曲です。

公生が一歩大人になったと同時に、

作品自体も恋愛要素が絡みだすターニングポイントとなる曲でもありましたね。

 

なお、この演奏の後にも審査員長に面と向かって

「コンクールは自分探しの場所ではない」と苦言を呈されます。

 

・難易度

  ショパンエチュードの中では、高すぎず低すぎず。

・演奏方法

  序盤は機械的に演奏し、終盤は感情が入ってくることが推奨される。

・作曲年

  1832年ショパンが22歳のとき。

なぜアニメでこの曲が選ばれたか?

アニメでは、かをりが適当に選んだ曲です。
しかし、この選曲には意味があると考えてしまいます。

 

演奏方法が、「序盤が機械的、終盤は感情がこもる」となっているのですが

 

これは有馬公生の人生そのものに見えませんか?


ヒューマンメトロノームとして、楽譜に超忠実に演奏していた彼は

 
挫折の中で、宮園かをりという光を見つけて

感情豊かな演奏をするようになります。

 

後の話になるのですが、

公生のトラウマである「自分の演奏の音が聞こえないこと」を

師匠の紘子(ひろこ)さんから、

楽譜にとらわれない演奏が出来るといわれ、納得します。

 

これは、ずっと機械的に演奏していた公生が、

宮園かをりのように楽譜にとらわれない、

感情を乗せた演奏をするようになったということと捉えられます。